
もぐ
@veranda_de
2026年9月1日
獣の奏者 3探求編
上橋菜穂子
読み終わった
物語のはじまりだった闘蛇の大量死に立ち戻り、母とその祖先をめぐる真実へ。
真王がエリンに王獣の軍を作るよう命じたのがキツかった。最も最悪な裏切りで。それと、この人はどうしてエリンが反旗を翻さないと思い込んでいるんだろう?とも思った。エリンがリランのことを理解しきれないと悟ったように、人間同士だって理解し切るのは難しいだろうし、こんな圧をかけるやり方って危うい気がする。
とか言ってみたけど自分が読みながら「最悪、もう全部ぶっ壊そう」と物語の趣旨に沿わないことを思っただけです。
でも、ラストでエリンが秘していた王獣とのコミュニケーション方法について真王に伝えるとしたところは、いまだどこか責任を負いたがらないように見える彼女へ杭を打ち込むようでカタルシスを感じるなどした。
それと、自分の死を持って責任を取るという選択肢を掴みかけたシーンで、自死はエリンがこれまでいちばん嫌ってきた生き物の生き方を歪めることと同義であると繋げたのがすごく自然だった。いわゆる児童書というジャンルを自分が好む理由がここに詰まっていた。
