@sotaono
2026年9月1日
星を編む
凪良ゆう
p48
「自分のためだけでは息切れするし、周りの人たちのためだけでも満足できない。両輪を回すことで人は強く、高く、翔べる。」
p86
「「でも、それでいいんです。きみには未来を選ぶ権利がある。それが親の望みや世間一般の幸せとちがっていても、きみの幸せはきみがきめるものです。でないと。」」
p96
「これもまた愛の形だというのなら、どう愛そうと完璧にはなれないのなら、もうみな開き直って好きに生きればいいのだ。」
p98
「これもまたぼくの不完全で独善的な愛情であり、自己満足であり、けれど、ぼくはもう思い煩わない。」
p170
「荷物の重さを知っているのは、それをずっと抱え続けてきたからだ。」
p182
「わたしたちは、わたしたち自身の理想に頬をひっぱたかれ続けている。」
p193
「『美しく理想通りに整った愛などない。歪こそが愛の本質なのである。』」
p196
「「追いかけるのをやめたら、それが本当の夢の終わりだよ。」えっと隣を見ると、植木さんは夜空を見上げていた。「だから、俺は、これからも追い続ける。」」
p227
「なかなか暮れない夏の夕方、黄昏の薔薇色とやがて訪れる夜の藍色が混ざり合っていく中、西の空に一粒だけ小さく輝く星がある。夕星、一番星、宵の明星、金星。」
p231
「今日も、明日も、それぞれの胸に星のように輝く物語を編むために、ぼくたちは地上を歩む。喜び、怒り、哀しみ、愉しみながら日々を紡ぐぼくたちを、黄昏の空に浮かぶ夕星が静かに見下ろしている。」
p237
「物語は『今の自分』を映す鏡のようであり、言葉という細い細い糸を手繰って、今も櫂と手をつないでいるように感じさせてくれる。」
p241
「愛はどこまでもパーソナルなもので、逆に『瑕疵』や『不完全』こそが、最後まで心に刺さって抜けない甘い棘になるのかもしれない。」
p245
「「いかに自分らしく生きたか、最後に残るのはそれだけよ。」」
p271
「「え、結婚は勢いでするものでしょう?」」
p285
「「主語が大きくなると、途端に信用度が低くなるって知ってる?」」
p287
「ずっと覚えていることと、忘れられないことは、どうちがうのだろう。」
p288
「的外れ、プラス勝手な決めつけ。それもしかたない。自分の価値観の中で整合性の取れる物語を作る、それが一番簡単で気持ちのいい他者への理解の方法だからだ。」
p344
「精神的にも経済的にもひとりで立てるからこそ、大事な人が転びそうなときに支えることができるのだ。」
p348
「自分は自分、他人は他人、とそれぞれが別の個であることを理解できさえすれば、自身と関係ない他者への攻撃が無用かつ無駄であるとわかるだろう。」
p361
「わたしにとって櫂は煌めく火花だった。」