komako "白夜行" 2026年9月6日

komako
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@koma_blue
2026年9月6日
白夜行
白夜行
東野圭吾
解説に人間は他者の心を読むことはできない、他者の視点を通じて描写されるのは行動のみ、と書かれていて、細かな心理描写も好きだけれど、確かにそういった他者の内面を現実で正確に読むことはできないし、行動だけがその人を表すものにになる 2人の正確な気持ちはわからない、でも雪穂は世間一般に分かりやすい成功を手に入れて、亮司はただひたすら雪穂の影のような形なのが悲しい 書かれていないだけで、2人の交流は確かに存在していたことが分かる、イニシャルの入った小物入れ、店名からもそれを窺うことができるけれど、それにしても周りにも気づかれず、警察の目もかい潜る、そんな薄暗い関係が19年続けていくというのは尋常ではないなと感じた 相利共生とはいうものの、確かに雪穂側から亮司へ情報を流してもらうことで亮司にも利益はあるが、2人にとって不都合な人物を排除する為に直接手を下すのはほぼ亮司であると思われるので、そのとき彼に迷いはなかったんだろうか… ただお互いの魂を守りたいだけ、でもその為になら何でもして良いものか…とも思う すべてのはじまりの日に2人とも一度壊れてしまっていて、形を保っていくためにはこの生き方しかなかったのかも知れない ただ、相手の魂を奪う行為だと認識しているはずなのにそれに近い行為を行っていることにはかなり抵抗を感じてしまう、特に美佳のことは自分が家族の中に取り入るためのきっかけ作りのようにしか思えないため、読んでいて嫌だなあ…と思ってしまった 一度だけ亮司が友彦と弘恵に漏らした言葉、結婚しないのか、というやりとり、冷たい面もあったけれど、ずっと一緒にいた友彦のことはそこまで嫌いではなく友達だと思っていたのかな 亮司が帰ってこないことを心配する友彦と弘恵、後半に出てくる典子の存在は亮司にとって少しくらいは安らぎになったのだろうか 雪穂にしてもせめて養母のことは大切に思っていて欲しかったけれど、彼女にとってはそこまでではなかったのかな…
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