
昼寝ねこ
@hiruneko
2026年9月3日
リカバリー・カバヒコ
青山美智子
読書メモ
感想
住宅地の寂れた公園に置かれた色の剥げたカバの遊具。近隣の人々の間ではそのカバが願いを叶えてくれるという都市伝説が生まれ、カバヒコという愛らしい名前で呼ばれている。ほんの少し心が傷ついた人たちが次々とカバヒコに願いをかけにくる。もちろんカバヒコにそんな力がないのはわかっている。だけど縋らずにはいられない時もある。カバヒコに癒される姿を見ながら、いつの間にか読者まで癒されている。それが青山美智子さんの作品の力だ。結末は自らの小さな気づきが悩みを解消していく。人の治癒能力を素直に信じたくなるような小説だ。








