
octo
@mothmanoir
2026年9月3日

読み終わった
『世界は時間でできている』の平井靖史によるベルクソン入門者。第一章でベルクソンに固有の時間観を解説して、残りの章で主著の内容を分析していくという構成。 「自由意志」「心身問題」「生命進化」「社会」と、ベルクソンが著作で扱った問題はそれぞれに哲学史上のビッグテーマだ。ベルクソンは、ある時は「問い」そのものの前提を問い直し、「問い」そのものの解像度を自由自在に操り、問題を解きほぐしていく。その手つきは極めて鮮やかで、導き出される答えは美しい。
ここまで読みやすくて、尚且つベルクソン思想の核心に一気にぐいっと入っていける本は他に存在しないだろう。 要所要所で挿入される著者の譬え話がかなり理解を助けてくれる。 ベルクソン入門のための新たな金字塔。
