
mikechatoran
@mikechatoran
2026年9月3日
トレヴァー短編選集1
ウィリアム・トレヴァー,
栩木伸明
読み終わった
海外文学
『アイルランド・ストーリーズ』収録作の改訳に4編の訳し下ろしを加えた短編集で、この1は時代順になっている。最初の2編はあらためて読むといかにも若さが感じられる書き振りが新鮮だった。「ミス・スミス」と「マルヴィヒルの形見」はこういう作品も書いていたのかという驚きがある。他にアイルランド紛争を背景にした作品もいくつか収録されている。それにしてもやはりトレヴァーはうまい。観察力と想像力、そしてそれを的確に表現する筆力をもっている。的確にというのは、書くだけでなく、書かないことによって余韻を残す表現ができるということだ。そういう意味でやはり唯一無二の作家だと感じた。とくに印象的だったのは「聖人たち」。この終わりもひとつの奇跡なのではないだろうか。秋に出る2もとても楽しみ





