
ちゃのき
@chanoki
2026年9月3日
文盲
アゴタ・クリストフ,
堀茂樹
読み終わった
故郷を追われた亡命者にとって、安全な暮らしを得られることは決して喜びに包まれたものではなく、砂漠でしかないのだと、この砂漠を歩き切って統合とか同化とかいうところにたどり着くのがどんなに困難なことだろうかと感じいる。決して贅沢な望みとは思えない。読むことと書くことに支えられて、敵語と表現されるフランス語を、永遠にそれを母語とする人と同様には書けないとわかりながらも最善を尽くしていこうと宣言する生き方に、過酷で心が引き裂かれそうな人生の中でそれでも立つ著者のサバイブが見えて、悪童日記に通じるなと思った。


