文盲
31件の記録
ちゃのき@chanoki2026年9月3日読み終わった故郷を追われた亡命者にとって、安全な暮らしを得られることは決して喜びに包まれたものではなく、砂漠でしかないのだと、この砂漠を歩き切って統合とか同化とかいうところにたどり着くのがどんなに困難なことだろうかと感じいる。決して贅沢な望みとは思えない。読むことと書くことに支えられて、敵語と表現されるフランス語を、永遠にそれを母語とする人と同様には書けないとわかりながらも最善を尽くしていこうと宣言する生き方に、過酷で心が引き裂かれそうな人生の中でそれでも立つ著者のサバイブが見えて、悪童日記に通じるなと思った。


フジワラ@hujiwara22026年8月25日読み終わったフォロイーさんが薦めておられたので読んでみた。 悪童日記と同じくらいあっさりとした文章。 この簡潔な表現の中に胸に詰まるものがあるのは悪童日記と同じ。 子供たちから問われたら「知らない」とは言わない「調べてみるわ」 私はこの語を敵語と呼ぶ。 私の中の母語を殺している。 でも最後に 成り行きによりこの言語が私に課せられた。フランス語で書くことを引き受けざるを得ない。 これは挑戦だと思う これが故のこの題名だったのだと思うと前を向く逞しさ以上に語られた経験が重かった。


静謐3146@calm31462026年8月22日読み終わった再読@ 電車本の読み書きが大好きな著者がハンガリーから脱出し、亡命者としてスイスのフランス語圏に置かれた時の状況がそのままタイトルとなっている、母語のハンガリー語ではなく、フランス語で書いたり読んだりすることの状況を端的に表現している言葉だと思い、この本のタイトルは好きだ。 そしてナルシシズムから遠く離れたこの本の内容も好きだ。 久しぶりにクリストフ三部作に目を通そうかと思う。
アマヤドリ@amayadori2025年1月9日かつて読んだ外国語で生活をし、そのうえ外国語で書くことの体験やその中の苦悩について。 著者は否応なく逃れてきた先の国の言葉で書くが、それは自分が国を失わされたことを受け入れることに等しい。言葉を愛しながらも憎むといった相反する気持ちがここにはある。 原語(フランス語)でも読んだが、とても平易な言葉で書かれているにもかかわらずそこにこめられたものはまったく平易でない。































