はれのき・ちゅうた "ハーモニー" 2026年9月2日

ハーモニー
ハーモニー
伊藤計劃
10年ほど前に読んだ本を再読。 当時はあまり理解が出来ていなかったこともあり、記憶に残っていなかった。 『虐殺器官』と『屍者の帝国』の方が強烈だったというのもあったと思う。 当時よりは理解が出来たとは思うものの、まだまだ分からないことだらけだ。 そんなわけで、「双曲割引」と「糖尿病の起源」について調べたりしながら、この感想を書いている。 当時全く意味のわからなかった<etml>については、ちょっと読み込めるようになった気がする。 最初に読んだ頃よりも『ハーモニー』の世界へ近づいているのではないかと感じる。 大災禍によって多くの人が亡くなった後の世界。 自らの体にナノマシンを入れて、病気がなくなった世界。 痛みや不健康は排除され、人間を害するものがなくなってしまった。 そこではタバコやお酒も忌避されるモノとなっている。 平和で、悪意のない世界。 けれどそれらは、なくなったわけではない。 見えなくなっただけ。 こんな世界は嫌だなと思うけれど、 どんどんと『ハーモニー』の描くディストピアに近づいているようにも感じた。
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