ハーモニー

101件の記録
キリン@tooru4552026年10月7日読み終わった正直提示される主題についての思想的根拠についてはちょっと疑問もあるが、そこから示されるイメージの鋭さには圧倒される。今の生成AI華やかな(?)時勢に読んだから抱く感想かもしれないけど、ある意味転倒的な未来像だと思う。人間がむしろ進んで(最終的な)人間らしさを受け渡す世界。
ヨムヨム@psykhee2026年9月22日読み終わった再読@ 自宅久しぶりに再読。毎回新たな発見があるし、印象もちょっとずつ変わっていくのが面白い。 <harmony:understand> 人間を含め全ての生物は本来、身体・肉体の存続と次世代へのつなぎを目的として動いており、 「意思」や「意識」は必須ではない。たまたまそういった形質を持つ個体が生存する確率が高かったために多くの個体がそういった機能を持つに至った。むしろそうした機能を持つ個体が占める割合が増えていったという考え。 個人的に、これがとても納得できるというか、人間の持つ精神性だけを崇めることなく、この世界の理解と記述としてものすごくしっくりきた。 その中で意思や意識のない世界、恍惚だけがある世界ってどんな感じなのだろうか。 <confusion> ハーモニーの世界というのは一見優しいし、誰にとっても「良いもの」であるがゆえに、それに対して人間性を発露する隙間のなさに閉口してしまうが、じゃあその人間性というのが人間という種にとってネガティブなのであればそれは発露する機会をむしろ奪うべきなのでは?とまさに作中の登場人物たちのように考えてしまう。 </confusion> そして、病床において「病になること」をこのように客観視し、物語として組み上げた伊藤計劃は本当にすごい。 今後何度も読み返したい。 </harmony> ハレルヤ。
ラタトゥイユ@cheese5302026年9月10日読み始めたp33を読みながら、最初に外注に出したのは考えることだったよ、とどこにでもAIがある現実を見て思った。 いまのところ「女子高生」と「女という性」が強く結びつけられた描写が多くて気になっている。 もしこれが展開に関わってこない思春期の表現だとしたら少し不快に感じてしまうなと思いつつ、16年前に出版された本なのでその頃の社会の温度感がそんなものだったのだろうか。 少なくとも16年前の自分がこういった描写に触れても気にしなかったような気もする。
はれのき・ちゅうた@harenokichuta2026年9月2日読み終わった10年ほど前に読んだ本を再読。 当時はあまり理解が出来ていなかったこともあり、記憶に残っていなかった。 『虐殺器官』と『屍者の帝国』の方が強烈だったというのもあったと思う。 当時よりは理解が出来たとは思うものの、まだまだ分からないことだらけだ。 そんなわけで、「双曲割引」と「糖尿病の起源」について調べたりしながら、この感想を書いている。 当時全く意味のわからなかった<etml>については、ちょっと読み込めるようになった気がする。 最初に読んだ頃よりも『ハーモニー』の世界へ近づいているのではないかと感じる。 大災禍によって多くの人が亡くなった後の世界。 自らの体にナノマシンを入れて、病気がなくなった世界。 痛みや不健康は排除され、人間を害するものがなくなってしまった。 そこではタバコやお酒も忌避されるモノとなっている。 平和で、悪意のない世界。 けれどそれらは、なくなったわけではない。 見えなくなっただけ。 こんな世界は嫌だなと思うけれど、 どんどんと『ハーモニー』の描くディストピアに近づいているようにも感じた。





-ゞ-@bunkobonsuki2026年5月12日ネタバレあり伊藤計劃はすごい作家だ。 自身が死へと向かっていく中で、「死なない世界」を否定してみせたのだから。 本作『ハーモニー』は、伊藤計劃の遺作である。グロテスクな世界を描いた『虐殺器官』とは正反対の、死から可能な限り遠ざかった世界が舞台だ。人々は体内に埋め込まれたデバイス「WatchMe」で健康状態をモニタリングし、互いを慈しみながら生きている。 ネタバレをすると、本作のラストで人類はさらに幸福な状態を達成する。表向きは喜怒哀楽があるように見えて、内面は常に恍惚とした気分でいられる理想郷に到達するのだ。 どうやって実現したのか? 人類から意識を消し去ったのである。 これはただの妄想なのだが、あの世界はまた"意識"を取り戻すのではないかと思う。物語の中でも、"意識"を後天的に獲得した人物がいる。 主人公はその人物の言動を反芻し、真似してきた。私には、それが理想郷のその後を示唆しているように思えてならない。








金太郎@fuuko02122026年4月26日読み終わった実はとっくのとっくのとっくのとっくに読み終わりました。アニメ映画も観て漫画も全巻読みました。 屍者の帝国も虐殺器官も購入済みです。積んでます。すごーーく面白かったです!感想を書くのは難しいけど、SF初心者の私でも楽しめました!

金太郎@fuuko02122026年3月29日買ったプロジェクト・ヘイル・メアリーでSFに興味が出たので買ってみた! 伊藤計劃さんは元々気になってたけど、虐殺器官がすげー難しそうな内容だったのでこっちを選んでみました ハーモニーはSF初心者でも読めそうですかね?

バルーン@9kv8xiyi2026年3月21日読み終わった@ 自宅葛藤が無ければ、欲求の競争は必要なく、意識すらも必要ない。 虐殺器官以来の伊藤計劃2作目。やっと図書館から借りられた!と、思ったら面白すぎてその日のうちに読了! 慈母のファシズムが渦巻くユートピアで、人間が人間であることの条件を考えさせられました。特に脳科学的なアプローチが物語の仕掛けで使われていて、昨日脳科学の本を偶然読んだのがラッキーでした!








汐見@siomi2509272026年3月9日読み終わった読みかけては数ページで挫折していたSF小説。 旅行中に読むと決めて読了in岡山。 最後まで読んで良かった。この読後感を噛み締める物語だったのだと感じた。 人間の幸福とは。合理的な集約に、是非はともかく切なさを感じる。





ぺと@peto2022年1月30日読み終わった☆☆☆☆☆まず、世界観が好き。内容もすごく面白かった! 緊張感があるのにそう感じない、ゆったりした雰囲気がたまらない! こういう世界に自分が立っていたらどう感じるだろう?たぶんその世界を肯定して、今と変わらずただ流されるだけだと思う。それって、この作品の結末と同じことだと感じて、何してんだろうなってちょっと自分を見つめ直してしまった。- やや@milk1900年1月1日心に残る一節p.326 社会的動物である人間にとって、感情や意識という機能を必要とする環境が、いつの時点でかとっくに過ぎ去っていたとしたら。我々が糖尿病を治療するように、感情や意識を「治療」して脳の機能から消し去ってしまうことに何の躊躇があろうか。
































































