
きらた
@kirata
2026年9月3日
ちぎれた鎖と光の切れ端
荒木あかね
読み終わった
帯付きのお写真を添えて←アッ
ちょっと辛口気味な感想となりました
仲間の伝手で無人島にあるコテージを使える事となり、友人仲間7人で無人島へ旅行に向かった一行
しかしその中に全員の殺害を企む男がいた
──復讐を果たすために。
彼らに近寄り、仲良くなった
笑い合い、行動を共にする中、復讐の機会を狙っていた
ようやくその機会が訪れ、準備も整えたのに──
その晩、機会が巡って来たのに迷いが出た
そんな彼を嘲笑うかのように仲間が殺される
しかも日を追う毎に殺される人間が増えて行く
この島で彼以外の誰がどうして、どうやって仲間たちを殺しているのか?
犯人になれなかった彼は必死に犯人を捜すのだが──
これが、第1部となります
本作は2部構成となっていて、第1部は上記の通り、復讐する気マンマンだった彼が先を越され、真犯人を探して行くと言うクローズドサークル系のミステリもの
そして第2部はその事件から3年後、ある女性を主人公へと変えて始まる連続殺人事件を扱ったサスペンス的な話
しかし3年後に起きたその事件が過去の事件を照らし出す
‥との内容です
ざっくりと言えば、第1部は新本格系ミステリにサスペンスを加えたもの、第2部は人間ドラマを練り込んだ社会派系ミステリにサスペンスを加えたもの
しかし、第1作目の時も感じましたが(感想に書きもしましたが)、どことなくラノベな雰囲気が漂ってるように感じて落ち着かない
謎解きも楽しめ、人物の関係性や心の動きみたいなものもそれなりに良い
第1部と第2部がどう絡んでいくのか、読んでいてホント楽しかった
だけども、話の重厚感とか読み手の内(心)に響いてくる熱量みたいなものが圧倒的に弱い
人物に深みが足りないと言うか、内面のもう少し深いところに踏み込もうよ、と感じたのです
この手の話であれば、もっと汚かったりみっともない感情があるはずなのに、描かれる感情はなんだかお行儀が良いと言うか、醜さや泥臭さ‥心からの叫びみたいなモノが感じられなくて‥(ᴗ‸ᴗ ;)՞՞
令和になり急に加速した“必要以上に踏み込まない優しさ”みたいなものが関係してるのかもなぁ等と想像を巡らしてはいますが真相はわからず←アッ
絶賛してる感想も多いので、もしかしたら読み手(私)の感性のアップデートが出来て無いだけなのかな?と軽く震えたり;(´◦ω◦`):
1990年代後半くらい?新本格が出てきた頃、人物が描けてないとかの批判を出した人達が居ましたが、あの人達が抱いた感覚がこれに近かったのかな?なんて感じました
当時の人達のように否定とまではいきませんが、この方の書く話はどこか遠くに息衝いているような‥‥作り物の世界を見てる感じになるのです
面白いとは思うのだけど、読み終わった後に空虚さみたいなものを感じる
上手く出来てるとは思うけど、読み返す可能性は低そうだと思いました(私は)
本作は、新たな世代が進化させたミステリの代表格、みたいな感じなのではないかと思います
個人的に思うことはあるけれど、話や感情など様々な部分を引っくるめて、“違う世代になった”との感覚を覚えた作家さんでした
私にとっては、面白いんだけどハマれない、何とも奇妙な心持ちになる作品(。>᎔<。)՞՞
ミステリの新たな時代について行けないのかも知れないなー (ˊ・-・ˋ)


