読書するはる "汝、星のごとく" 2026年9月3日

汝、星のごとく
闇夜を前に一際輝く夕星。 プロローグでの感情の抜け落ちた異様な雰囲気から、この作品の、ひいては人生の黒さを暗示していた。良くも悪くも生まれたカタチに等しく人は縛られる。そして、時が経つに連れ先の見えない漆黒が広がり続けていた。不変の過去から抜け出そうにも抜けられず、本当の自由は自由に囚われた不自由になる。そういう縛りの中で選ぶと同時に捨て続けなければ、一瞬の灯火すらも与えられない。一種の絶望とともに、だからこそ隠せない人の儚さが窺えた。
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