"神様の暇つぶし" 2026年9月4日

燕
@416hikari
2026年9月4日
神様の暇つぶし
読みながら泣いた、読み終わりも涙が出た。二人の関係は残酷だが美しいとも感じた。後半の方で交ざり合う二人の文章を読みながら、どうしようもなく切なくて。主人公の気持ちがほんの少し分かると感じる部分があるからだろうか。そこでまた泣いた。 里見の台詞に「みんな自分の恋愛だけがきれいなんだよ。不倫してようが、歳の差があろうが、略奪しようが、自分たちの恋愛だけが正しくて、あとは汚くて、気持ちが悪い」というのがある。これが私の中では凄く印象に残っている。 もっと早く読んでいたらまた違う感想を抱いたかもしれない、それを残念に思うと共に、また時間が経ったら読んでみたい。そう思える1冊だった。 この文章も、その後の2行も心に残っているのだが ゛誰かと関わると、もう出会う前の自分には戻れなくなってしまう。゛ こうして人間は出来ていくのだな、そう思った。全さんも藤子も、そうやってこの本の中で生きていた。読み終えてタイトルの意味を知り、表紙の2つの林檎を見て何となくこれは全さんと藤子かもしれないと思う。違うかもしれない。 ページ数がそこまで多い本ではなかったが、濃い読書をさせて貰ったなと感じた。
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