神様の暇つぶし

49件の記録
- ラリン@rukiakun_2025年4月22日読み終わったこの人の完全なハッピーエンドではないかもしれないけど、主人公が1歩踏み出す、雨上がりのようなラストが好きだなあと思った もっと他の作品も読んでみたい
- ワタナベサトシ@mizio_s2025年4月17日かつて読んだ感想千早茜はたいへんな食いしん坊で、ほとんどの小説作品やエッセイにたくさんの料理・食材・メニュー、そして飲み喰いするシーンが登場する。 食いしん坊の面目躍如、『神様の暇つぶし』ではある意味小説のスジそっちのけでとにかく食べまくる。千早茜作品の中では珍しく、モテない鬱屈した女が主人公で、父親ほど歳の離れた著名な写真家の男と知り合い、つかず離れずの距離感ですごしつつ……、このふたり、とにかくよく食べる! 旺盛な食欲がかもす生命力あふれる陽気さとは裏腹に、退廃的で陰鬱な気配を漂わせながら物語が進む。粗野でガサツで乱暴な写真家になぜか惹かれて次第に寄りかかってしまう主人公。意外なことに写真を撮ったり撮られたりする描写は終盤までない。 ラストまぎわに初めて写真が文章で書き表される。身体のパーツを舐めるように列挙する描写。目で見なければわからないはずの写真が、こんなふうに小説の中で立ち上がってくるとは! 痺れる。 余談だが、過去の回想に事細かに食べたものが書き挙げられていて、そんなの毎日ちゃんと日記をつけなければ絶対に記憶できないだろう・でも主人公のフジコは日記なんて書かなさそう……、と思っていたら千早茜は二歳から(!)ずっと日記を欠かしていないとのこと。
- しおり@Kaffee58882025年4月11日読み終わった感想が難しい作品。ただ内容も文体も何もかも凄く私好みで好きな作品。出来れば夏の滅茶苦茶に暑い日に読みたかった。 女っていう生き物が恋だとかそういうのにハマっていく様子がありありと映されている。恋なのか執着なのかなんなのか。こういう作品を読むと、語彙力がなくなってどう感想を書けばいいのかわからなくなる。ただ、この作品のうっすらと昏くて、息が詰まりそうな雰囲気を私はかなり好きだということは言える。女のカタチをした作品だと思う。 それはそれとして、千早茜さんの作品に出てくるご飯はどれも美味しそうで気になる。
- 春宵@yrasg_2025年3月21日一緒に生きていてもお互いに自分の物語の中で生きている。相手の物語を垣間見るようなツールとしての写真か〜。あと、物語においての名前ってすごくその人を表象するなと思った。
- 七星@natsu__2025年3月14日読み終わったほんのりと暖かさを思い出すこの季節に、遠くの暑い暑い夏を思い出すかのように読むのがあっていたようで。 命の塊のような女という第三者からのワードが全編を通して描かれる自己への感覚と乖離しているのが好きだと思った。 あと全編通してとにかくお腹が空く。 島本理生のアンダースタンドメイビーもそうだったけど、写真家と被写体の話はどうも私だけの神様の文脈が切り離せなくて、現実のミューズみたいな話と繋がってるのかなあと毎度思う
- 猫@mao10122025年3月8日かつて読んだこの二人は互いにとっての『神様』であり、先の見えない時間をあゆみ続けば続けるほど一瞬一瞬に魂が宿り、苛烈な執着心として互いを結び付けていたのかもしれない。 千早茜さんが描かれる『食事』のシーンの描写がすごく好き。繊細で、生を感じさせるような表現でとても素晴らしい。 『写真』はその人のその時の一瞬を切り取る。彼に恋をして、愛していた瞬間が今後も生涯写真集という形で永遠に残されるのだと思うと、彼の執念を感じさせる部分でもあって凄く人間らしさを感じられる 『自分たちの恋愛だけが正しい』 いつだって自分たちの恋愛は、自分たちが一番正しくて、まともだと思っているのだ
- 藤松@seu_ng162025年3月7日かつて読んだ香りシリーズ以外で千早さんの作品はこれしか読んだことない どんな終わりになるんやろうっていう気持ちはあって、最後まで読むことはできたけど個人的にこういう愛の形は理解できないタイプ。(認めないわけじゃなくて私が理解できないだけ) でもこれ結構人気ある(?)みたいやし、人の好みはそれぞれだなと実感する
- 猫@mao10122025年3月5日かつて読んだこの二人は互いにとっての『神様』であり、先の見えない時間をあゆみ続けば続けるほど一瞬一瞬に魂が宿り、苛烈な執着心として互いを結び付けていたのかもしれない。 そして、真実は二人にしか分からない。 そして千早茜さんが描かれる『食事』のシーンの描写がすごく好きだ。相変わらず繊細で、生を感じさせるような表現でとても素晴らしい。 『写真』はその人のその時の一瞬を切り取る。彼に恋をして、愛していた瞬間が今後も生涯写真集という形で永遠に残されるのだと思うと、彼の執念を感じさせる部分でもあって凄く人間らしさを感じられて良い。 『自分たちの恋愛だけが正しい』 いつだって自分たちの恋愛は、自分たちが一番正しくて、まともだと思っているのだ。
- kanaco@ka_na_co_____2025年2月13日読み終わった再読読み終わり。 「どんな人間の関係も同じです。どんなに深く愛し合っていても、お互い自分の物語の中にいる。それが完全に重なることはきっとないんです。だから、僕はあなたの話を聞きたかった」