
よいずみ
@reads_1204
2026年9月4日

暁星
湊かなえ
読んでる
櫻井孝宏と早見沙織の朗読!?!?となり、さらには湊かなえがオーディブル用に書き下ろした作品ということなのでちょっと聞いてみるかと聞いてみたらはちゃめちゃに良く、移動中にどんどん聞いてしまう。
暁星とは夜明けの空に消えずに残っている明けの明星、すなわち金星のことであり、今年は金星に纏わる物語に触れることが多いなあと聞き始めてから思った。
櫻井孝宏が朗読を担当する「暁闇」の章を聞き終わった。
いわゆる宗教2世の話であり、家族や己の人生を狂わせた宗教組織の重要人物と思われる政治家を殺害した永瀬暁が拘置所で記した手記、という形で話が進む。
手記は週刊誌で連載され、連載が進むと小説家であった暁の父を知る人物が面会に現れたり、情報が寄せられたりと、徐々に父・出版社・母・宗教組織の繋がりが明らかになっていく。
都度挟まれるsns上の反応も嫌なリアリティがある。
淡々と暁の人生や父母弟に関する記憶が語られていくが、櫻井孝宏の朗読がめちゃくちゃに良い。
暁の闇、憎しみ、苦しみが鬱屈とした声に乗っており、まさに独白という感じで聞き入ってしまう。
全体的に暗い話だが、弟のことや仲が良かった技能実習生との話では少し穏やかな顔をして書いているのだろうなと感じられる。そういう描写があるわけではないのにそう思えるのも、朗読の良いところだ。
後半の金星は早見沙織の朗読なので、ここからもとても楽しみ。


