たま子 "はいつくばって" 2026年9月2日

たま子
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@tama_co_co
2026年9月2日
はいつくばって
はいつくばって
ミランダ・ジュライ,
岸本佐知子
打ち合わせ一件おわり、それほど忙しくない日だったので午後からはすきなことするぞ〜となり、たのしくなってしまい家にあったオリオンビールを飲みながら読書しはじめてすぐ急ぎの修正連絡がきてしまい、なんだいなんだいとプリプリしながら結局しごと。夜、麻婆茄子、レタスと卵のスープ。『カウンセリングとは何か』すこし、『はいつくばって』読みはじめる。ミランダ・ジュライは生活の小さなひっかかりの一つひとつに、可笑しみを見つけ出す天才。読みながら笑い、すぐに自分にも覚えがある気がして、笑ってしまったことを帳消しするみたいに変な顔をする。誰も見ていないのに。そういえば西加奈子さんが、伊勢丹に行くとイキってしまうから、試着室のなかで1人でめっちゃ変な顔をしていると言っていて、あ、そうやってバランスをとればよかったのか!と思ったことを思い出す。人生もなんかそんなかんじでやればいいのかも。 p12 そこで会話がとぎれ、わたしはその沈黙を自分からは破りたくなかった。ブライアンが、FBIのエージェントである彼が、きっとそのタイミングを知っているはず。けれども沈黙はどこまでも続き、だんだんわたしは居心地のわるさから顔がゆがんだような半笑いになり、それでもまだ沈黙は続いて、その気まずさも去り、こんどは二人で力を合わせてこの沈黙を作りあげているような、一種のジャムセッションのような気がしてきて、でもその気分もじきに終わって、だんだんとわけもなく圧倒的に悲しくなってきた。涙がこみあげ、しゃくり上げるような声がもれたせいで沈黙が破られると、彼はほっとしたように、そう、ともう一度言った。そして何事もなかったように(じっさい何事もなかったのだけれど)、また望遠レンズの男の話を始めた。
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