
いくぽぽ
@ikureadsbooks
2026年9月4日

読み終わった
図書館で借りた
群像新人賞を読んだ、まったく異なる作品が一緒に受賞していて興味深い。
私は「夏蚕の翅」がとても好きだった。
紫蘭と慶次くんがめちゃくちゃ大人びた会話をしていて不思議な気持ちになった。こんな大人びた会話をする少年がいるだろうか。子どものころ、江國香織とか恩田陸の学園シリーズ(理瀬とかが出てくるシリーズ)を読んでその大人びた仕草や会話や態度に憧れていたけど、一度もそうなったことがないまま、一度もそういうひとに会ったことがないまま大人になった気がする。なんか軽率にたくさん会話をしているけど、もう少し慎重に言葉を選んだり、考え込んだりしてみようかな、と思った。
「引きちぎれたらあかんの」
僕がそう聞くと、慶次はすこし考える素振りを見せてから、お湯のなかで僕の足首を蹴って笑いました。
「あかん。どんだけ立派な考え方も、身体性が伴ってへんのやったら、机上の空論でおしまいや。思想は生まれておわりじゃないし、より良い方へ向かうための役に立たへんのやったら、あかんもんはあかん」 p.132