
704h
@704h
2026年9月5日
サンセット・パーク
ポール・オースター,
柴田元幸
読んでる
あと少しで読み終わるところ。
現代を生きる人々のドラマを、演出は極力抑えながら写実的なスケッチを何枚も重ねていく。ストーリーとしては地味ではあるが、個性的な登場人物の内面が驚くほど丁寧に書き分けられている。文体まで変わっているので別の人が書いたかのようだ。単純に文体を変えるのではなく、それぞれに真に迫る気持ちが込められている。
表には出さないが、誰しもが答えのない葛藤を抱えていて、それが切なくもあるが温かい気持ちになる。書かれるテーマはポール・オースターに違いないのだが、読んだものが初期の作品ばかりなので何だか繋がらない。ここに至るまでの経緯が気になってくる。
上手く言えないが凄いことをしているのだろうなぁ。小説はこんなこともできるのかと呆然としてしまう。