
胡乱
@Oolong_tea9
2026年9月2日
読み終わった
ローティさんの哲学、とても好きな考え方でした。
最近特に、相手方の事情や背景を鑑みずに「私たちこそ正しい!私たちの意見に賛同できない人は〇〇(日本人だったりアメリカ人だったり人間だったり様々)ではない!」というような論調がすごく嫌だなと思っていたところ。
読み始めて、「偶然性・アイロニー・連帯」の話だったのか!と驚いた。
100分de名著のコーナーで見かけて頭の片隅に残っていた本に、こんな形で出会うとは。
当時は「どういうこと?」とあまりピンと来ずスルーしていたのだが、本書を読み終えた今、「偶然性・アイロニー・連帯」が何を表しているのか、それがなぜ「共に生きること」に繋がるのかを、なんとなく理解できた。
「ことば」に関する部分では、私の大好きな「虐殺器官」の話も例に挙げられていたのも嬉しかった。
ルワンダの虐殺に関しては、ツチ族・フツ族という区分を作ったことがその引鉄になったことは知っていたけど、それに引き続く簡単な言い換えは意外と単純なもので、それだけで残虐な行為のハードルを下げてしまえるというのが恐ろしい。
言葉が人の考え方を必ずしも正しく表すものとは思わないが、繰り返し使い続けるとその考え方が内面化され、言葉に引きずられるような形で自分の価値観も自覚なく変わってしまうということは、これまでも確かにあったかもしれない。
「常識を疑え」という言葉があるけども、「これは当たり前」「これはこういうものだから」で片付けていた物事を、定期的に考え直してみることが、分断解消への一つの道なのかもしれないな。
結局のところ、「私たちは皆違う」ということを理解した上で他者への共感と思いやりを持ち、自分が「よい」と思うことをその都度選び取っていくしかないのだろうなと思う。
