あかねいろ "秋雨物語" 2026年9月5日

秋雨物語
秋雨物語
貴志祐介
読了! タイトルの通りじっとりとしたホラーだった。 『わからないから怖いのではなくわかるからこそ怖い ~~~ 合理的精神を宿した貴志祐介が、ホラーを書く際の最大の特徴である』 解説で語られていたこの言葉が物凄く腑に落ちた。 目的も正体もわからない怪異、を題材にしたホラー作品を見かけることが増えたような気がするけれど、 『この人の運命は決まりました。なぜなら、この怪異(怨念)はこういった存在だからです』 と明確に終着点を突き付けられ、更にそこに至るまでの回り道はあれど逃げ道は無いということを自覚させられる絶望感というのは、たしかに貴志祐介作品に共通する怖さのように感じた。 最後に物語に関係ない話で締めるんだけれど、貴志さんの作品を読み終わったあとは毎回自分が少し上品になったような感覚を覚えるんだけど、なぜなんだろうか。
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