けちゃ "アウシュヴィッツのタトゥー係" 2026年9月5日

けちゃ
けちゃ
@kecha
2026年9月5日
アウシュヴィッツのタトゥー係
アウシュヴィッツのタトゥー係
ヘザー・モリス,
笹山裕子,
金原瑞人
35歳になった私は、一体何を諦めようとしているのか。仕事をやめよう、正社員をやめようと思っている。毎日がつまらない、楽しくないと思っている。働いている(生活している)ことの意味がわからないのだ。 けれど、この本の主人公ラリは生きることへの力を持ち魅力を知っている人で、希望を心に宿し続けた。 アウシュビッツとビルケナウでユダヤ人として収容され生き抜いたラリの収容所での生活が書かれた本書は、一見強運な男性の話に読めるのだがおそらく、「生きてこの収容所を出ること」を諦めなかった強靭な精神力をもった男性の話であり、それは家族や友人、恋人への愛ゆえである。 私は被爆3世で祖母が長崎で被曝している。祖母から直接戦争の話を聞くことはなかったが、小さい頃から平和教育を受けるたびによく生き残ってくれたと思う。 そんな強さ、どうやって生まれる?何度も「私だったら…」と考えてしまう。私だったら気が狂う前に諦めてしまう。私だったら「ここから抜け出せた時」など考えられない。夫をはじめ家族と連絡を取れなくなったらそれだけで私は気が狂ってしまうだろう。自分の命は諦めてしまうかもしれない。希望を見出せず、将来を想像することすらやめてしまう。 今の自分が、ほんの少し希望を持っていいんじゃないかと思えた。実際がどうかはわからないが、ずーっとデスクに座ってpcに向かうだけの毎日だとどうしても自分で勝手に「部署で必要ない人と思われている」と思いこんでどんどん暗くなってしまう(勘違い、というか自意識過剰であることはわかっている)が、もっと自分を自分が信じてみよう。
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