アウシュヴィッツのタトゥー係

10件の記録
- utaco@15oimo2025年5月20日読み終わったこの本はフィクションだと書いてあるけど、本筋は実話に基づいているわけで、あまりにも現実離れした悲惨さを読んで、知ってはいたけど、顔が歪んだ 早く最後まで読まないとしんどくて、分厚いのにすぐ読んでしまった。 生きることが抵抗は、確かに生きさせたくない人たちにとって、いちばんの抵抗ではあるけど、あまりに切なくてしんどかった。 収容されていなかったら、当たり前にあったであろう未来が、収容されることで永久に戻ってこなくなる。 今の私は、なんでこんなに酷いことができたのか、疑問に思うけれど、私はリアルタイムの空気感を味わったことはないわけで、その時代に生きていたら、また変わった意見になってるのだろうか。 もっといろんな書物を読んで、考えたい問題。いつまでも語り継がないといけない問題で、二度と起こってはいけないと思う。
- haku@itllme2024年7月25日かつて読んだ図書館の2階入ってすぐに置かれていてとった本。 アウシュヴィッツの中にいる人の話を読んだのは人生で2回目だと思う。 生きるか死ぬかという中で自分の家族や人生や愛を考えている時のラリの脳内がリアルだった。 アウシュヴィッツと一括りにされるここで生きていた人たちには1人1人にこうして物語があって、想いを伝えた人がいたのだと思うと、現実であったこれらになんの意味があったのかと、誰が誰を倒し、誰が誰を救ったのだと問いたくなる。 『1人を救うことは世界を救うこと』 多分、ラリは最初にアーロンに助けられ、タトゥー係の人に助けられ、ギタにチルカ、ダナに助けられ生きていること、そして、その恩を返せないことを 自分が生きることを持って返し続けたのだと思う。 ラリはギタにこう言っていた。 「生きようとすることは、堂々たる抗議、英雄的行為だよ」 生きようとすることはそれを止めようとするものに対しての何よりもの"抵抗"。 これは私たちが今現在ある世界の現実に目を背けないこと、それに抗うこと、その必要性を説いているように思う。 考え続け、言葉にして、行動して、生きる これは愛の物語なんて言葉では表しきれない。 生きることの意味を希望とともに教えてくれるそんな物語だと思う。 生き抜こうとするその姿は例え言葉だけで表されたものであってもヒシヒシと伝わってきた。 "生きろ" "どんな時でも希望を"