アウシュヴィッツのタトゥー係
60件の記録
けちゃ@kecha2026年9月5日読み終わった感想35歳になった私は、一体何を諦めようとしているのか。仕事をやめよう、正社員をやめようと思っている。毎日がつまらない、楽しくないと思っている。働いている(生活している)ことの意味がわからないのだ。 けれど、この本の主人公ラリは生きることへの力を持ち魅力を知っている人で、希望を心に宿し続けた。 アウシュビッツとビルケナウでユダヤ人として収容され生き抜いたラリの収容所での生活が書かれた本書は、一見強運な男性の話に読めるのだがおそらく、「生きてこの収容所を出ること」を諦めなかった強靭な精神力をもった男性の話であり、それは家族や友人、恋人への愛ゆえである。 私は被爆3世で祖母が長崎で被曝している。祖母から直接戦争の話を聞くことはなかったが、小さい頃から平和教育を受けるたびによく生き残ってくれたと思う。 そんな強さ、どうやって生まれる?何度も「私だったら…」と考えてしまう。私だったら気が狂う前に諦めてしまう。私だったら「ここから抜け出せた時」など考えられない。夫をはじめ家族と連絡を取れなくなったらそれだけで私は気が狂ってしまうだろう。自分の命は諦めてしまうかもしれない。希望を見出せず、将来を想像することすらやめてしまう。 今の自分が、ほんの少し希望を持っていいんじゃないかと思えた。実際がどうかはわからないが、ずーっとデスクに座ってpcに向かうだけの毎日だとどうしても自分で勝手に「部署で必要ない人と思われている」と思いこんでどんどん暗くなってしまう(勘違い、というか自意識過剰であることはわかっている)が、もっと自分を自分が信じてみよう。



きなこ@kinako20252026年8月25日読み終わった考えさせられる1942年アウシュビッツに送られた一人の青年が3年後に解放されるまでの実話を元にした小説。 主人公ラリはアウシュビッツで、送られてきた人々の腕に番号のタトゥーを彫るタトゥー係になった。 他の重労働よりも少しばかり体力的には楽だが、精神的にはキツいことが多かった。 ドイツ軍が気分次第で自分たちの命をもて遊んでいる姿を目の当たりにし、衝撃を受けるラリ。唯一の救いはギタという女性に恋をしたこと。同じ境遇の彼女と会う機会は少ないが、生きてこの収容所を出て、ギタと一緒に暮らすことを夢見て、ラリは極限の環境を生き抜こうと努力する。 実話をもとにというのが、読んでいてとても辛かった。アウシュビッツに関係する書物も映画も観ていたけれども、この辛さには慣れることがない。 人権が皆無の世界で、人間はどこまで尊厳を持って生きることができるのか?人に優しくできるのか?自分自身に突きつけられているように感じた。もし私なら?




utaco@15oimo2025年5月20日読み終わったこの本はフィクションだと書いてあるけど、本筋は実話に基づいているわけで、あまりにも現実離れした悲惨さを読んで、知ってはいたけど、顔が歪んだ 早く最後まで読まないとしんどくて、分厚いのにすぐ読んでしまった。 生きることが抵抗は、確かに生きさせたくない人たちにとって、いちばんの抵抗ではあるけど、あまりに切なくてしんどかった。 収容されていなかったら、当たり前にあったであろう未来が、収容されることで永久に戻ってこなくなる。 今の私は、なんでこんなに酷いことができたのか、疑問に思うけれど、私はリアルタイムの空気感を味わったことはないわけで、その時代に生きていたら、また変わった意見になってるのだろうか。 もっといろんな書物を読んで、考えたい問題。いつまでも語り継がないといけない問題で、二度と起こってはいけないと思う。

haku@itllme2024年7月25日読み終わった図書館の2階入ってすぐに置かれていてとった本。 アウシュヴィッツの中にいる人の話を読んだのは人生で2回目だと思う。 生きるか死ぬかという中で自分の家族や人生や愛を考えている時のラリの脳内がリアルだった。 アウシュヴィッツと一括りにされるここで生きていた人たちには1人1人にこうして物語があって、想いを伝えた人がいたのだと思うと、現実であったこれらになんの意味があったのかと、誰が誰を倒し、誰が誰を救ったのだと問いたくなる。 『1人を救うことは世界を救うこと』 多分、ラリは最初にアーロンに助けられ、タトゥー係の人に助けられ、ギタにチルカ、ダナに助けられ生きていること、そして、その恩を返せないことを 自分が生きることを持って返し続けたのだと思う。 ラリはギタにこう言っていた。 「生きようとすることは、堂々たる抗議、英雄的行為だよ」 生きようとすることはそれを止めようとするものに対しての何よりもの"抵抗"。 これは私たちが今現在ある世界の現実に目を背けないこと、それに抗うこと、その必要性を説いているように思う。 考え続け、言葉にして、行動して、生きる これは愛の物語なんて言葉では表しきれない。 生きることの意味を希望とともに教えてくれるそんな物語だと思う。 生き抜こうとするその姿は例え言葉だけで表されたものであってもヒシヒシと伝わってきた。 "生きろ" "どんな時でも希望を"





















































