
sas
@sas
2026年9月5日
不倫に関する、ちょっとした疑問
中村加代子,
許俐葳
読み終わった
世界にふたりしかいないみたい?そんな甘ったるいもんじゃない。世界の外にいるということは。私が世界に存在しないということだから。
好きなはずなのに、いつのまにか打ち負かしたくなっている。勝ち負けじゃないのに。一体何と競ってるの。
「私はもとの場所に立ち尽くしていた。その瞬間、突然目を開かれたような気がした――私はずっと、この関係は、この関係とも呼べない関係、恋愛とも呼べない恋愛は、存在しないものだと思っていた。それはシステムのなかにも社会構造のなかにも存在せず、彼の人生のなかにも私は存在しないと思っていたのだ。そのことが長らく私の苦痛の根源だった。でも今このとき、ここで、私たちは経験した。たしかに存在するひと組のカップルみたいな、普通の痛みを。」
「重要なのは、私がチャーリーを傷つけたということだ。この関係において、彼は決して心を乱されず、終始平静なのだと思っていた。一緒にいたければいるし、去りたければ去る。もしいつか彼が私を捨てても、私には彼をどうにかできる権利も法的な後ろ盾も一切ない。でも今、私は本当に彼を傷つけたのだ。リング上で私の放った渾身の一撃が、彼に命中した。そして今、過去のどんなときよりもいちばん強く実感している。そう、彼はたしかに私を愛していたと。 私の勝ちだ、私は勝った。同時に私は、彼を失ったことを徹底的に思い知らされた。もはや何も言うことはない。私たちは終わった。私は自由になった。それだけだ。」