ゆたか
@Yutaka
2026年9月5日
読み終わった
『ねじまき鳥クロニクル』の攻略本とも呼べる本。この長編は、と言うより村上春樹氏の小説は、一読したくらいでは、表面をさらった感覚にしかならない。聞くところによると、読み返す度に発見があるようだ。(私はまだその域には達していないが、想像はできる。)
この長編をゆっくり読み進めている間に、書店で本書を発見し、思わず手に入れた。しかし長編を読み終えるまでは読むまいとして、後の楽しみに取っておくことにした。ネタバレの要素を含んでいるだろうと思ったから。(実際その点は否めない。)
本書は私にとって、コースメニューを一通り平らげた後のデザートとなった。「ああ、なるほど」と合点の行くところが、いくつもあった。特に「井戸」の意味について。そして、あえて残酷さを描いた理由について。戦争の時代と現代とを行き来することとなった背景について。
『ねじまき鳥クロニクル』の謎解きを手助けしてくれる本として、お勧めしたい。