まろ "ぬいぐるみとしゃべる人はやさ..." 2026年9月5日

まろ
まろ
@maro
2026年9月5日
ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
繊細さの固まりのような純粋で優しい若者たちが主人公の表題作。他3編も、周囲との価値観、感じ方の違いに悩み葛藤する人々が描かれていた。 共感する部分もあるけど、主人公たちに対しては、こんなに何もかも世の中で起きてることの被害・加害を自分と結びつけていたらそりゃ心が壊れるよ、と思う。 結びつきの受容体の数と感度の違いなのかな? 本作も朝井リョウの小説にもこういう登場人物が出てきて、同世代の作家たちがこぞって似たような若者像を書いてるとこみると実際に一般的なのだろうか?共感と同一化って別物だよね。 表題作は「優しいって素敵ですよね」的なキレイな物語ではなく、白城の存在によって「優しいだけでは生きていけないよ」と最後にずしっとメッセージを出してる気がするので、わたしの感じ方は作者のそれとそんなに遠くないと思うのだけど、どうなんだろう。 読み手によって引っかかりポイントが変わり、いろんな感想に耐えうる厚みのある作品だと思うので、タイトルのインパクトもあってかまるっと「やさしい物語」と評されてしまうのは違和感。
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