
テオまる
@valencia21
2026年9月6日
小さなことばたちの辞書
ピップ・ウィリアムズ,
最所篤子
読み終わった
1880年代〜1920年代にかけて、オックスフォード英語辞典の第1版を編纂した史実に架空の女性を主人公として据えた物語。
極めて男性的でアカデミックな編纂基準に対して零れ落ちていった市井の、女性達の言葉を拾い集めた主人公エズメの人生が描かれる。人生の変遷とともに言葉の意味も変わっていくし、言葉の共通認識としての意味を定義付ける辞書編纂を描きながらも、人によってその言葉の意味は変わることを描いたのも秀逸だった。
参政権、戦争、女性蔑視と現代に通じるテーマも描きながら主人公エズメが生きた人生が刻まれる。心打たれる名著。