-ゞ- "訂正する力" 2026年9月6日

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@bunkobonsuki
2026年9月6日
訂正する力
『訂正する力』は東浩紀の新書である。 『動物化するポストモダン』から始まった著者の歩みは、この『訂正する力』でひとつの結びを得た。 本書で語られる「訂正」とは、言い換えれば「ゲームチェンジャー」である。 人はしばしばゲームリセットを望むけれど、リセットした先に幸福が待っているとは限らない。むしろ、血みどろの地獄が待っていることだってありうる。 ゲームチェンジは「ルールを変える」ことだ。ゲームリセットはやってきたことをすべて投げ捨てるが、ゲームチェンジはやってきたことを受け継いだまま、ゲーム自体を変える。 この「訂正」の思想は、『動物化するポストモダン』に見られる。というのも、『動物化するポストモダン』の目的は「自由な批評をする」ことにある。批評そのものを継承しながら、より多角的な見方をしようとするのがかの本であった。 結果的にあの本はゼロ年代批評の嚆矢となり、サブカルチャー批評が膾炙したのだ。 『訂正する力』は、著者が歩んできた道を自身で振り返り、「訂正」した結果である。
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