雛森 "栞と嘘の季節 〈図書委員〉シ..." 2026年9月6日

雛森
雛森
@hinamori
2026年9月6日
栞と嘘の季節 〈図書委員〉シリーズ (集英社文庫)
第2章終わりまで。 堀川や松倉がどうしてこんなに腹立たしいんだろうと考えた。 おそらく、(あまり信用できない語り手であるにも関わらず)堀川が語り手だから、堀川の言動とバディである松倉の言動が真っ当であるかように話を持っていかれるからだ。 登場人物全員身勝手で、自分自身にしか誠実ではないのに。 警察に言うと言われても、どうぞご自由に、で構わなかったはずだ。 被害者は絶対に被害届を出さない。第三者が告発しても、被害者は事件性を否定するだろう。もし事件にしたら、被害者は卑劣な加害者となり、社会的に抹殺されるからだ。暴行事件(殺人未遂にあたるかもしれないが)の場合、被害届が出なければ警察は事件にしない。ましてや学校内のことだもの。 被害者が社会的に抹殺された方が良いのでは? という意見には、うん、まあ、そう……でも加害者が可哀想と思ってしまう。 真相を知りたい気持ちよりも、探偵役の言い草が気に入らなくて、「お蔵入りになればいいのに」とすら思わされた稀有な作品。 この作者の青春ミステリーって、イヤミス(私はあまり好きじゃなくてできるかぎり避けてる)まではいかないんだけど、ほんのり嫌な気持ちにさせられるものが多い。 でも続きを聞くよ。
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