
amy
@note_1581
2025年3月6日

言葉の展望台
三木那由他
かつて読んだ
コミュニケーションってなに、会話ってなに?難しすぎ~~~!無理~~~~!と日頃常々思っている。
不毛なのはわかっているけれど、自分の言葉や相手の言葉がちゃんと齟齬なく届いているか、受け取っているかって考えると、いや意思疎通そのものがかなり無理では?ハードでは?と思ってしまうんであった
「言葉の展望台」は言語やコミュニケーションを専門とする日本の哲学者でありトランスジェンダーでもある三木那由他氏のエッセイ集。『金田一37歳の事件簿』を例に出した哲学的には認められないが、そうはいってもこういうコミュニケーションが好き!というエピソードや『僕のヒーローアカデミア』に見る誠実な謝罪と不誠実な謝罪、いわゆるご不快構文にならないためにはどうすればいいのか、我々はどういう謝罪を誠実だと感じるかというエピソードなどがあり、漫画好きの三木さんらしい漫画を絡めたエピソードがあるのもおもしろかった。学問的な解釈と三木さん自身の価値観を混ぜ合わせたエッセイでコミュニケーションや言語とはどういうものかを考えるには取っ掛かりやすい本だった
言葉って会話ってコミュニケーションって何なの?と思ったことがある人のための1冊
