
かもめ通信
@kamome
2026年9月7日
この世界からは出ていくけれど
カシワイ,
ユン・ジヨン,
カン・バンファ,
キム・チョヨプ
読み終わった
韓国語のタイトルは「방금 떠나온 세계」で、英訳だと“The world we just left”、日本語だと「さっき去ってきた世界」といった意味になるようだ。 収録作品の中に韓国語のタイトルの作品も、この日本語版のタイトルの作品もないが、収録されている7つの作品はすべて「自分が属していた世界から他の世界へと旅立ったり、そうして旅立っていく人を見守る話だったり」するのだと著者は解説する。 「ある人が、自分が生まれ育ち慣れ親しんだ世界をふと見知らぬものとしてとらえる瞬間を描きたい」と思ったのだと。その言葉通り、様々な形の「別れ」が描かれているのだけれど、いずれの作品も読後感は悪くない。 7篇のうち4篇は異星もので、時間、空間、認知世界…と、間違いなくSF短篇集ではあるのだがなぜだか妙に身につまされる。感情に訴えかける物語でありながら、感傷的すぎないところがまたいい。








