
イシイルカ
@ishiiruka0421
2026年9月7日

オーデュボンの祈り(新潮文庫)
伊坂幸太郎
読み終わった
リアルワールドと、おとぎ話のようなファンタジーと、ある種の歴史ものが混ざりあったデビュー作にしてその後脈々と続く伊坂ワールドの真骨頂。
物語の構成上、作者がどうしても必要と考えているのかもしれないけれど、個人的には眉をひそめてしまうような異常者の登場や、残虐描写や無意味にグロテスクな表現を入れてくるのもやはり伊坂ワールドなのだろう。
嗜虐的な趣味がまったくないので読んでいて苦痛しかないものの、どうしてもいると作者が考えてるなら仕方がない。
風変わりな登場人物が織りなす複雑な人間関係、そして翻弄される主人公と読者。
いつもながら思うこの作者の凄まじい個性は、流石にそれはこじつけだろうとか、唐突すぎて不自然な展開とか、どう見ても無理筋の話をうまく収束させるテクニック。実に見事。
2025/10/04





