
傘野
@amemoyou0831
2026年8月18日
悪徳の輪舞曲
中山七里
読み終わった
今回も面白かった。今回は御子柴礼司の母親の裁判を担当することになり、作者は御子柴礼司に容赦なく受難を仕掛けてくるなと感じた。依頼してきたのは御子柴礼司の妹で、当たり前だけれどめちゃめちゃ険悪な雰囲気で、双方歩み寄ったりすることもなく(それはそうなのだけど…)逆にそれが良かった。
御子柴礼司にとっての弁護士活動は「贖罪」であるわけだけど、それを決意した時点では彼はまだモンスターのままであって、受難をくぐり抜けることによって人間らしい感情を体得していくのだろうな、と思う。
今回もいっきに読んでしまう面白さだったけれど、個人的には首吊りの縄から検出された木材と梁の木材が違う、という指摘を検察がスルーしていた、という指摘になかなかモヤってしまった。なんとなく検察にミスをされると冷めるというか…「新たな証拠」のような提示のされ方であれば、そこまでモヤらない気はするので、出し方なのだろうけれど。