
セーラ
@sarah_note
2026年9月7日
52ヘルツのクジラたち
町田そのこ
読み終わった
「このクジラの声はね、誰にも届かないんだよ」
とある事情で田舎に引っ越した主人公。
東京とのギャップに四苦八苦している中でとある少年に出会う。 その少年の服の下には、虐待の跡があった。
虐待、ヤングケアラー、トランスジェンダー、それぞれの問題の苦しみの一端を垣間見た気がしました。
人一人が健全に生きていくって簡単なように見えて難しいのだな、と。 当人たち(原因たち)は何も問題がないこれが正しいと思っているものほど根が深いのも、なんとも言えない。
周波数とはよく言ったもので、助けを発信しても他人が受信してくれなければ手を差し伸べるのが難しく、また助けを受信してもその人自身がまた苦しんでいる場合もあり……。
本当の本当に、私はアンさんと幸せになって欲しかった。
読み終わったあとは、すっきりはしない。 希望も溢れてはいない。 ただ祈る。
とても難しい問題で、ちゃんと向き合うのに勇気がいるこの作品を読めて良かったと思う。



