
夏しい子
@natusiiko
2025年4月6日

サラバ!(下)
西加奈子
かつて読んだ
外見の変化から一気に心を病んでいった歩の行く末を見守りながら少々ドキドキしてしまう。
何か歩むにとって嫌な事が起こるのでは無いかと。
けれどそれ以上に、両親の離婚の原因やエジプトへの旅に
何となく分かっている展開であっても「それで、それで?」と思い読み急いでしまうぐらい惹きこまれる。
両親の過去の話もそうだが、貴子との関係が良くなった母奈緒子の印象は下巻ではかなり違って感じた。気は強いがワガママなのではなく純粋な人なのだと。
ずっと読みたかったが、読んでよかったと思えた素晴らしい作品だった。
