サラバ!(下)

16件の記録
- anko@books_anko2025年5月10日読み終わったいびつな家族関係。恋人や仲間との関係。そして仕事。この小説は、家族小説であるとともに、歩の成長物語です。 何かのせいにしたり、誰かのせいにするのは簡単。そこからどうするか、どう行動するか、選ぶのは自分自身なのです。 「サラバ」のような魔法の言葉に私も出会いたい。
- とーひろ@kajihirorz13162025年4月27日読み終わったやはり西さんの自伝のようなものだったか。 分かるようでわからないこともあるが、それが余白で良いのだろう。信じるものはなんだ? 伏線が多いので後半になればなるほど夢中になった
- 夏しい子@natusiiko2025年4月6日かつて読んだ外見の変化から一気に心を病んでいった歩の行く末を見守りながら少々ドキドキしてしまう。 何か歩むにとって嫌な事が起こるのでは無いかと。 けれどそれ以上に、両親の離婚の原因やエジプトへの旅に 何となく分かっている展開であっても「それで、それで?」と思い読み急いでしまうぐらい惹きこまれる。 両親の過去の話もそうだが、貴子との関係が良くなった母奈緒子の印象は下巻ではかなり違って感じた。気は強いがワガママなのではなく純粋な人なのだと。 ずっと読みたかったが、読んでよかったと思えた素晴らしい作品だった。
- 西村創一朗@souta69542025年3月13日読み終わった上巻〜中巻の青年時代までは斜に構えながらも器用に順風満帆な人生を送っていた歩の人生の歯車がどんどん狂っていく下巻。姉や母、交際相手も含めいかに今まで相手を見下して安全圏から眺めていたか。いざ自分が仕事もプライベートもうまく行かなくなると、途端にドツボにハマる。そう、歩は自分の弱い部分から逃げ続けてきた人生だった。でも、あきらめなかった。かつては御神木と言われた姉や、親友のスグなど、歩の周りの人たちは歩が変わることをあきらめなかった。逃げずにそばにいた。だから変われた。最終盤のヤコブとの再会はグッときた。サラバ。サラバ。