森
@mori16
2025年4月6日

自分のために料理を作る
山口祐加,
星野概念
読み終わった
心に残る一節
食材を刻む音、炒める音に耳を澄ませば、自然と料理の香りも鼻に入ってくると思います。料理のプロセスを身体で味わうことができていれば、料理ができ上がる頃には満足感が得られていて、味もいつもよりおいしく感じられるはずです。言うなれば、山登りした後のご飯はどんなものでもおいしく感じられる。
P345
料理の過程を山登りにつなげるの、分かりやすい。五感を使って感受性を取り戻せば、何気ないメニューでも過程を含めてまるごと食事を味わえるんだな。
ジャンクフードとお酒をやめたい人の章。食事と恋愛を重ねた会話になるほどーと思った。
お酒やポテチを食べる時は、ドーパミンが出るような、テンションが上がる強い快楽。でも幸せには別の形もあり、肉じゃがは穏やかで長続きする幸せ。ポテチを食べ終えた後は罪悪感に陥り、快楽との落差がすごい。だから長続きする幸せを探していきたい。
安心感のあるささやかな喜びや満足感は、激しさはないけど長続きする。恋愛みたいですね、的な。
自分の料理を心底おいしいと思えない、料理が億劫。繰り返した料理もレシピがないと作れない人の章。健康を損なわないための栄養補給としての側面が強く、食に対する義務的な捉え方が強かったのが、体感で楽しめるようになる話も素敵だった。
これまでは味わうのが怖かったり、おいしく作れていないことが怖かったように思います。おいしいと思っちゃうとたくさん食べちゃうんじゃないか、おいしいものを作らないといけないんじゃないかって。喜びを感じるのが怖かったのかもしれません。
P174
