
ぽこぽ子
@pocopoco
2026年9月7日
嫌われる勇気
古賀史健,
岸見一郎
読み終わった
借りてきた
大事な○冊
ずいぶん前から読みたいと思っていながら、手をつけられずにいた本。
アドラー心理学の概要は知っているつもりだったけど、読んでいて想像以上に難しい内容だった。
難しいのは理解ではなく実践が。ただ、それができたらいい人生になるだろうなと感じるものだった。
本書はアドラー心理学を解説する「哲学者(哲人)」と、人生に不満を抱いている「青年」の対話形式で書かれている。
哲人の言うことは正論ばかりで、理想論に感じられることも多い。普通に読んだら傷つき、「自分には無理だ」諦めたりしてしまいそうだが、青年が反論し、疑問を代弁してくれるため、読者が読みやすい形になっている。
一例として、原因論と目的論の話を挙げる。
フロイトが唱えた原因論は、「過去の出来事が現在の状況を作っている」と考えるもの。アドラーはこれを否定し、目的論を提唱した。
目的論とは、「何かの目的のために、今の状況を作り出す」と言う考え方。
例えば、「いじめがトラウマになって引きこもっている」人がいたら、アドラーはこれを、「引きこもることを目的に、不安や恐怖の感情を作り出している」という。
目的論はトラウマすら否定してしまうのだ。辛い経験をし、今も苦しんでいる人ほど、この論理は受け入れ難いだろう。
本書では、目的論について解説する哲人に対し、青年は強く反発する。友人にトラウマを持って引きこもっている者がいると、本気で怒るのだ。傷ついている読者がいたら、救われるのではないかなあ、と考えた。
他にも、為になる考えはいくつもあった。
課題の分離、承認欲求は自己中心的で手放すべきものであるということ、他者を評価しないこと、貢献感を持つこと。
どれも習得できれば幸福になれるだろうなと思うものばかりであった。とても難しいとも感じたけれど。
アドラー心理学の考え方を習得するには、これまで生きてきた年数の半分はかかるらしい。もっと早く出会いたかったと感じた。
