
靜
@imadokokokodayo
2026年7月1日

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)
ウィリアム・ギブスン,
黒丸尚
読み終わった
最初数ページを読んで出てくる単語や言い回しのすべてに引っかかってしまい前に進めなくなる。一つ一つに意味を追い求めている限り前に進める気がしなくて、単語も言い回しも数学の公式のように丸ごと一旦そういうものだと置いて、流れるリズムに飛び乗る意識で読んだら読めた。
テクノロジーにより変貌した人体が送る日常と吐き出すスラングを当たり前の顔で描写するから、そりゃ飲み込むのは楽じゃない。知らん。構造物ってなんだよ。
自分が物語を分かっているのかいないのか分からない線上で読み進めているくせに着実に没入していて、時々必ずハッとする場面描写に当たっては「うわあ」と口が開く。人の気配がないリゾート地の異様な潔癖さとか、場所の描写が印象に残る。あとモリィの過去回想、アシュプール翁の登場と退場、リヴィエラの眼球も。格好良い文章だった。
