
靜
@imadokokokodayo
2025年3月2日
BUTTER
柚木麻子
読み終わった
女性として社会で生きていくことはパイ投げのように飛んでくる呪いにまみれて生きることで、今作ではその呪いが可視化されて突き出されていくから一つ一つ飲み込むしかなくて胸焼けする。だけどパイまみれでいるより遥かに呼吸がしやすくて、読み終えると意外にも解放感があった。とても意地悪だが、誰とも言わず男性に対して「これを読んだあなたが居心地の悪い気持ちになったらいいな」と思った。感情が波立つならば、ほんの少しの希望の取っ掛かりに感じられるから。「何も分からなかった」と言われた日には、まあ白眼ぐらいは剥かせていただきますが。どうなんだろうね。
読んでいると10代の頃にかなり強く抱いていた男性嫌悪が噴出して精神にニキビが出来るかと思ったが、憎むべきは構造だと思うと落ち着く。構造を無自覚に引き受けている人には怒りを抱くが、怒りで摩耗する体力もないのでそういった人となるべく関わらない人生を送りたい。でも中指は立てたい。矛盾。