mikechatoran "海辺のルーシー" 2026年9月8日

海辺のルーシー
海辺のルーシー
エリザベス・ストラウト,
小川高義
パンデミックでNYからメイン州の海辺の家に避難したルーシーとウィリアムを中心に話が進む。ストラウトの2系統の小説の登場人物たちが大団円に向けて集まってきているようでおもしろかった。一方で、2020年はアメリカ大統領選挙で民主党が勝利した年でもあった。避難生活のそこここにその分断の様子がさりげなく書き込まれる。ルーシーの姉がキリスト教原理主義の教会に通い始めたエピソードもある。現大統領の支持者はラストベルトの持たざる白人層だと言われていたっけ。ルーシーが大学に招かれた際のエピソードも辛い。そういえば現副大統領も「境」を超えた一人だった。家族の物語と見せかけて、ルーシーが(著者のストラウト自身も)「境」を超えた人だけに、現状に思うところは多々あるのだろう。そういうところも含めて次作がとても楽しみ
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