読書日和 "シルクロード~流沙に消えた西..." 2026年9月8日

シルクロード~流沙に消えた西域三十六か国 (新潮新書)
1980年に放送された名作ドキュメンタリー「NHK特集 シルクロード」の取材班団長を務めた中村清次さんによる新書。 この夏、カザフスタンとキルギスへ行ったので、匈奴やスキタイなど、この地域の歴史や人々についてもっと知りたくて図書館で予約。 再放送世代だけれど、あの「シルクロード」の番組を見て強烈に興味を持ったことが、今の自分につながっているので、そんな原点を思い出しながら興味深く読んだ。 「タクラマカン」は、ウイグル語で「入ったら出られない」という意味だと言われていたけれど、現在では諸説入り乱れていて定説はないとか。 ホータン王国の「西城」がどこにあったのかをめぐる論争や、ヘディンが唱えたロプ・ノールの「さまよえる湖」説への反論など、シルクロードにはまだまだ歴史の謎が残っている。 昔の探検家たちが見つけたことが、そのまま定説になっているわけではなく、新しい発見や研究によって歴史の見え方も変わっていく。 そういうところも面白い。 学術書というよりは、シルクロードを実際に歩き、見てきた人だからこそのシルクロードの魅力を語る本、という感じ。 ちょっと行きにくくなった感のある中国だけれど、まだまだ見てみたい場所があるんだよなぁ。心ははるか西域へ。
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