シルクロード~流沙に消えた西域三十六か国 (新潮新書)

3件の記録
りら@AnneLilas2026年9月16日読み終わった古代史東洋史@ 自宅特にシルクロードに興味はなかったはずなのに刊行当時になぜか購入しており、『天幕のジャードゥーガル』にハマって、そういえば持っていたなと引っ張り出してきた。 歴史を扱うイメージの薄い新潮新書を読むのは久し振り。 著者はNHKのシルクロード特集の担当者とのことで、この番組の存在は知ってるけど一度も観たことがないのが悔やまれる。 もっと軽い読み物かと思いきや、想像よりはしっかりと初心者向けにシルクロードの歴史や有名なエピソードや遺跡を取り上げている良書だった。 シルクロードに憧憬を抱いているのは二回りくらい上の世代までというイメージだけど、旅行者が実際に砂漠の地に立ってみてなぜか皆「懐かしさ」を感じるというのは何となくわかる気がする。 宝塚のみりお時代の花組でやった「金色の砂漠」(ライトファンだけど3回観劇)ってこの世界観だったのかな、と今更ながら思う。砂に埋もれた亡国への憧れ、自分にもある気がする。 シルクロードが盛んだったのは『天幕』よりざっくり千年前なので直接的な関連性はなかったなとは思うものの、それがなかったら延々積読のままだったかもしれない。
読書日和@miou-books2026年9月8日読み終わった借りてきた1980年に放送された名作ドキュメンタリー「NHK特集 シルクロード」の取材班団長を務めた中村清次さんによる新書。 この夏、カザフスタンとキルギスへ行ったので、匈奴やスキタイなど、この地域の歴史や人々についてもっと知りたくて図書館で予約。 再放送世代だけれど、あの「シルクロード」の番組を見て強烈に興味を持ったことが、今の自分につながっているので、そんな原点を思い出しながら興味深く読んだ。 「タクラマカン」は、ウイグル語で「入ったら出られない」という意味だと言われていたけれど、現在では諸説入り乱れていて定説はないとか。 ホータン王国の「西城」がどこにあったのかをめぐる論争や、ヘディンが唱えたロプ・ノールの「さまよえる湖」説への反論など、シルクロードにはまだまだ歴史の謎が残っている。 昔の探検家たちが見つけたことが、そのまま定説になっているわけではなく、新しい発見や研究によって歴史の見え方も変わっていく。 そういうところも面白い。 学術書というよりは、シルクロードを実際に歩き、見てきた人だからこそのシルクロードの魅力を語る本、という感じ。 ちょっと行きにくくなった感のある中国だけれど、まだまだ見てみたい場所があるんだよなぁ。心ははるか西域へ。