とろ "一次元の挿し木" 2026年9月7日

とろ
とろ
@kiritoro
2026年9月7日
一次元の挿し木
一次元の挿し木
松下龍之介
⚠ネタバレだし酷評です。障害者差別への言及があります。⚠ ■読んでる最中 一次元の挿し木読んでる おもろくはあるんだけど、ヒロインが主人公の義妹兼恋人っぽくて、主人公視点だとヒロインへのねとーっとした賛辞が若干のキモさを感じる 十戒が淡白なほどに性欲のない文章だったから余計に 清純儚げ義妹ヒロインに加えて知的眼鏡ぐいぐい年下ヒロインも出てきて、暗めのエロゲみたいだなと思っている うーん…まあ暗めのエロゲだと思うか… なんかうーんなんだろうこの感じ ヒロインへのフェチズムを豊富な語彙で語るは語るんだけど、微妙にノッてないというか、魂がないというか、「主人公が妙にうっとりとキモいくらいヒロインを追憶します」以上の描写ではない気もしている 作者自身がそういった感じのヒロインにフェチズムを感じるというより、そういう作品のイメージだけが好きな感じというか…考えすぎですか? 端的に言ってヒロインに舞台装置以上のものを感じないということではありますが…作者的には黒縁眼鏡っ子の方が好きそう ヒロインの魅力が拾えないから、主人公がなんか昔の女にうっそりと入れ込んでいてたびたびキモいモノローグを発する奴、という印象になってしまう 俺もヒロインのこと好きになりたいけど、それにはそもそも造形が美しい少女に魅力を覚える性質が必要で、それがあんまり備わっていない 黒縁眼鏡っ子との掛け合いとかも一昔前のエロゲシナリオを愛好してるみたいな感じある なんか オタクなんだよな全体的に ■読み終えたあと 一次元の挿し木読了 同人CoCシナリオかインディーズゲームだったら素直に楽しめたと思う オシャレな一般向け表紙の大人気ミステリー文庫本として平積みされてたからしこりが残った うーん…ミステリーにしてはエンタメの比率が高く、謎もすぐわかっちゃうし、化物が化物すぎるし、化学的ななんやらかんやらの器具名とか実験名みたいなとこがエッセンスでしかない気がするし、テーマが散逸してるし、粗…… なんか改めて「いやミステリーかこれ…?」になったので感想というか文句書いとくか ・いや真相のギミックに「なんか上手いことクローンができたんだよ〜ん」はないだろ だって宇宙人だから!とかだって魔法使えるから!みたいなもんじゃないか?順を追って提示された理屈がクローンの実現を指し示すならわかるけど、クローンが実現されたこと自体は「なんか頑張ったからできた」以外特になく、はあ?である ・ていうか序盤で散々細かい計測機器とか計測方法とかの固有名詞をわざわざ書いてたけど、正直どれもこれも意味なかった 「なんか遺伝子解析用の機械で遺伝子解析をしました」以外に情報がないのに無駄に文字数が多くなっている この科学知識がギミックになるならまだしも、本当に別にそんなことはなかった ただ細かい単語を羅列してるだけだった ・「なんかすごい科学力でなんかクローンとかできたしそれを覚醒(?)させるための薬もできました!」のクライマックス、何…?CoCならいいんだけどさほんと この作品には理屈なく現実を超越する描写がありますと書いててくれ ・科学に興味なさそうすぎるんだよな… ・女性キャラの描写がオタクすぎるのは言うまでもないし突然発情してる人妻もキモすぎてる ・ルッキズムへの批判にしては雑すぎる あと「重度知的障害に見える」紫陽を指して「望ましくない状態」「好きな人には見せたくない美しくない状態」であると描写するの普通に嫌なんだけど じゃあ生来の知的障害者だと嘘をつく描写いらなかったんじゃないすか ・んで「知的障害にみえる」紫陽がよくわからん薬で”治”って、愛する人のために教祖になって自己犠牲で美しいですねちゃんちゃん、ですか…はあ… それならそのままの紫陽を生涯かけて二人で介護するエンドでもよかったんじゃないですか 紫陽は紫陽のままで愛してますよ的なメッセージにしたいなら ・生命が遺伝子の乗り物的な論を語るにしては運命にあたる軸も弱いし、別に遺伝子でなくても成立する話だし 遺伝子ってか普通に陰謀のせいやないか もっと遺伝子のせいにしろよ ・んで「どんなお前でも愛してる!」とか「愛の永久性」とかを語るにも中途半端だし映画の引用もなんだよだし別に紫陽とセックスする描写いらなかったし…もっと伏線にしろ…
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