
盛り
@fzke0315
2026年9月9日
こびとが打ち上げた小さなボール
チョ・セヒ,
斎藤真理子
読み終わった
すごいものを読んだ……。
韓国で長年読まれる、教科書にも載る本だとは知って読んだが凄惨な過去と愛の物語だった。
凄惨な過去は障がい者差別、家長夫制、貧困と貧富の差、悪辣な労働環境、搾取。
その中で愛を持って子どもたちに語りかけていたこびとのお父さんはあまりにも純真なように思える。
この物語、労働者がストライキをして処遇改善してやったね!という話だと思っていたら最後も悲しい。
エピローグの前の話が搾取される側なのがヨンスのやったことに対して勧善懲悪ものとして終わらせない社会の道徳的側面が現れていてよかった。(ヨンスに感情移入しているからちょっとムカついたが)
「こびとが打ち上げた小さなボール」というタイトルと表題作、こびとのお父さんが打ち上げたボールって労働環境改善のための組合活動、社会に対しての反抗の種だったのだろうか。
1970年代の韓国の暗い歴史に触れられる本だった。


