鱗拾い
@urokohiroi
2026年9月9日

月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
小野不由美,
山田章博
読み終わった
再読
再読。
シリーズ長いので情報が抜けていかないように人名・地名・キーワードなどメモを取りながら読んでみたら、メモだけで3,000字近くなった。
でも(そうでもしないと抜けていく自分の場合は)そのぐらいする価値はある作品だと思ってる。
マシな人間になろうとするのって一度の決心じゃ終わらなくて、ずっとマシなほうを選んでいかなきゃいけない。
でも「この言葉が自分から出たということは、これを信じていけば少しはマシな人間になれるかもしれない」っていう瞬間が人生には何度かあって、うまく言えないけど、下巻の陽子にはそんな言葉がたくさんある。
胆力が湧く、というか、自分にもこの胆力の種ぐらいはあるんじゃないかと思わせてくれる、というか。
以下、何度でも思い出したい一節たち。
(未読or途中まで読んでる方で展開知りたくない方には微ネタバレかも)
「『裏切られてもいいんだ。裏切った相手が卑怯になるだけで、わたしのなにが傷つくわけでもない。裏切って卑怯者になるよりずっといい』」
「追いつめられて誰も親切にしてくれないから、だから人を拒絶していいのか。善意を示してくれた相手を見捨てることの理由になるのか。絶対の善意でなければ、信じることができないのか。人からこれ以上ないほど優しくされるのでなければ、人に優しくすることができないのか。
『……そうじゃないだろう』」
「『一度でできるはずがない』
声に出して言い聞かせて、もう一度刀身を見つめる。」
「『(…)平たく言えば、わたしはバカだということだ』
『陽子』
『自分を卑下して満足してるんじゃない。わたしはほんとうにおろかだった。そんな自分をわかって、やっとおろかでない自分を探そうとしてる。これからなんだ、楽俊。これからすこしずつ努力して、すこしでもマシな人間になれたらいいと思っている。(…)』」