
ケイ
@flyingkei
2026年9月9日
魔の山 下
トーマス・マン,
望月市恵,
関泰祐
読み始めた
今日から下巻突入。
冒頭〜79ページ
狂乱のワルプルギスの夜から時は流れ、ダヴォスにも遅い春が訪れている。カストルプ青年のベルクホーフでの滞在も丸一年となり、相変わらず従兄ヨーアヒムと日々の療養に努めているが、一方でショーシャ夫人のようにサナトリウムを去る人々もいる。ベルクホーフを去ったうちの一人、セテムブリーニはふもとの街で部屋を借りて暮らし始め、カストルプたちはその同宿人ナフタと知り合う。
人類の進歩と世界平和の絶対的価値を信じ、リベラルかつ愛国心に基づく共和主義者でもあるセテムブリーニに対し、二元論者のナフタは国家を否定し唯一なる神の国の実現を説く一種のアナーキストである。単純無垢な青年の貌で彼らの話を無邪気に聴くカストルプ、彼を教導しようとする二人の「師」。カストルプ青年は二人の言葉をどう受容しどう受け流すか、自身の実験採択をどんな方向へと深めていくのか。思考、思想が語り手の人間性と絡み合いながらカストルプ青年に様々な影響を与えていく。スリリングな下巻のスタート。