
Sanae
@sanaemizushima
2026年9月10日
政治とは何か
宇野重規
読み終わった
「政治とは、異なる利害や異なる考えを持つ多様な人々の存在を前提に、それでも社会を維持するために、相互に折り合いをつけたり、何とか合意をつくり出したりする営みです。」(p131)
学校で習ったはずの当たり前のことがすっかり頭から消えてしまっていたことに気づく。それくらい、今のニュースで聞いていることは定義とは遠ざかっているということなんじゃないか。
「秩序の成立と崩壊があり、権力をめぐる争いがあれば、それを政治と捉えるのは、あまりにも融通無碍すぎる理解」(p67)
政治経済や近代史よりも、鎌倉幕府から江戸時代の日本史の学習時間が長く、歴史上人物に関する記憶の方が多くある。近代史なんて、自分で本を手に取るまでほとんど知らなかったと言ってもいいかもしれない。
「政治家たちは政治本来の役割である政治的意思決定をせず、ひたすら経済成長の果実を配分しています。」(p157)
果実の分け分が少なくなる上に、野党はずっと割れて信頼できない、今の現実。
他国はわからないけれど、福祉教育は削られ、経済格差は広がるばかり。政治から意思決定を感じたことは、今は軍拡くらい?
それでもいいことなんてないから、政治なんて考えるのは面倒くさい、今もはや政治離れという言葉すら使わなくなってきているんじゃないか。
「私たちは自分の個性を主張すればするほど、実は抽象的で一般的な権力にむしろ従属したくなるのです。多様性が強調される一方、社会に基本的な価値観や制度は画一化するばかり」(p235)
AIに政策を決めてもらうなど、荒唐無稽な話題も出てきているけど、政治って人の生きる社会をよくしていくためのものだと信じている。
折り合いをつけたり、なんとか合意を得て方向性をつくりだすことは人と人が話し合わないとできない。
面倒くさいけど、ちゃんと考えていかなきゃなと思った。
さまざまな引用をわかりやすく解説、著者の危機感への思いも伝わってきて、語り口調で(勉強会の内容がベースになっているとのこと)読みやすかった。









