
Sanae
@sanaemizushima
2026年9月10日

読み終わった
友人の本棚から借りて帰った本。
アンパンマン作者が戦時中に入隊していた時の話。
著者は高知出身だが、高知ではなく小倉の部隊に入隊が命ぜられたとのこと。戦後わかったところによると、高知の部隊に入っていたら、フィリピンに送られていて、激戦に参加することになっていただろうと。運命はわからない。
真珠湾攻撃のあとは中国の福州に送られるが、満州や上海と比べると、戦争の雰囲気はあまりなかったそうだ。赴任先によってずいぶんと処遇が違ってくる。
かたや著者の弟は海軍に入隊し、大学を出ながら魚雷に志望し、戦地に向かう途中で船が爆撃に遭い戦死。学歴があれば生き残る確率も高い場合もあるが、著者の弟は違っていた。
軍隊の理不尽さや、将校それぞれの性格によって班の待遇が変わってくること、スパイらしき人の出入り、食べるものがなくてひもじい思いをすること、馬に蹴られて歯を折ったエピソード、実際に当事者だった人にしかわからないことが子どもにもわかる口調で書かれている。
アンパンマンがお腹を空かせた子どもに自分の顔を分け与えるのは、この時の経験があったからだという。
恐ろしい証言が出てくることはなくて、戦争体験の本は怖くて読み進められない人もいると思うが、これだったら読めるんじゃないだろうか。
飄々と語る著者から戦争の不自由さ、理不尽さは十分に伝わってくる。









