
不安定
@unstable_okyt
2026年9月10日
通天閣 決定版 上巻
酒井隆史
読んでる
引用
第一章を読了。
たしかに「ジャンルを超えた世紀の奇書」(文庫裏表紙より)かも。
著者はデヴィッド・グレーバーの翻訳も手がける社会思想史、都市社会論の専門家であり、
注釈や参考文献を記した「註」(第一章だけで*165まである!)の手厚さと手強さは学術書のそれである。
ただ、読んでいて感じるのは豊穣なフィクションに似たエネルギー。当局の統制、資本家の謀略に、侠客とマスコミ(この時代は新聞とほぼイコール)、民衆の活気と欲望が絡まり、あるいは抵抗して、
「その発展には少しの理想も計画もない」(p.165より)
…という渾沌が現れる。なんだかわからないがすごい。
