パン·オ·ショコラ "革命前夜" 2026年9月10日

革命前夜
革命前夜
須賀しのぶ
「ベルリンの壁」崩壊はテレビで見た。リアルタイムでは自分はまだぜんぜん子どもで、記憶もおぼろげだ。学校で習っただけの終戦後の東西ドイツを、特に東ドイツを舞台にした本書を読んで歴史を改めて知った。 簡単に言ってしまえば、西は豊かで自由で東は貧しく厳しいみたいなことだ。ドイツと言えば音楽の本場。それは東も同じで、様々な素晴らしい音楽が満ちている国でもある。でも、人々の生活にはシュタージ(国家保安省)の影が潜んでいる。そんななか、東ドイツのドレスデンの音大に留学した主人公が、自分の音を追い求めながら成長していく。後半はミステリ要素もあり、とても楽しめた。 私的には、東ドイツの人々が当時どのように生活していたのか知れて世界が広がった。音楽の描写も瑞々しくて、出てくる曲を聴きながら読んだりもした。また再読したい一冊。
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